OG著書紹介『すぐ読める!蔦屋重三郎と江戸の黄表紙』 山脇麻生さん(H4営)
『すぐ読める!蔦屋重三郎と江戸の黄表紙』
著者:山脇麻生
解説:中村正明
出版社:時事通信出版局
定価:1700円+税
12月3日、山脇麻生さん著書、『すぐ読める!蔦屋重三郎と江戸の黄表紙』が発売されました。
以下、山脇さんご本人の著書の紹介です。
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2025年大河ドラマ主人公で、江戸の「メディア王」と言われる蔦屋重三郎。
彼が手掛け、江戸の人々を夢中にさせた「黄表紙」とはどんな本だったのか?
漫画好きライターの山脇が、國學院大學文学部日本文学科の中村正明教授にあれこれ質問しながら「黄表紙」に初挑戦!
そのユーモラスな作品の数々を気軽に楽しもうという1冊です。
ちなみに「黄表紙」とは全編絵が入った読み物で、絵にはとぼけた味わいがあり、アイデアや設定も今に通じるぐらい斬新で、クスリと笑える要素が満載。
ちょっとマンガ的なんですよね。
とはいっても、「黄表紙」は江戸時代に書かれた読み物ですから、当然「くずし字」で書かれています。
そこで本書ではまず最初に、「歴史的仮名遣いの読み替えポイント」や「知っておきたい表記の特徴」を押さえつつ、第1章で重三郎の出版人生や「黄表紙」が生まれた背景についてカラー資料を交えながらご紹介していきます。
第2章では実際に「黄表紙」を読んでいきます。作品は2編。
ツッコミどころ満載の未来を描いた『無題記』と千手観音が手のレンタル業を始めた顛末を描いた『大悲千禄本』です。
作品の下にはくずし字を現代のテキストに置き換えた翻字が付いていますので、適宜、対応させてください。
第3章では元祖夢オチ⁉︎ 『金々先生栄花夢』やお坊ちゃまのモテ奮闘記『江戸生艶気樺焼』など、重三郎を知る上で欠かせない「黄表紙」作品を部分的に楽しむ作品案内になっています。
ぜひ、漫画を読むように気軽に「江戸の笑い」に触れていただければと思います。
著書:https://amzn.asia/d/5TzFktE