第47回 東京甲南会女子部会例会に参加して
6月22日、女子部会例会が開催された明治生命館は、重要文化財として96年間、外観保存されてきた建物です。その建物は、外観はオリジナルのまま、内側は最新設備に改装されているので、内的進化を遂げる生き物のようです。
巨大温室を思わせるガラス屋根からの柔らかな光に包まれ、風格のある明治生命館に入り、静嘉堂文庫美術館横の階段を降りて、ちょっとした迷宮を想起させる入り組んだ通路を進むと、会場の「センチュリーコート丸の内」です。
中に入ると、久しぶりの先輩方、同窓生、後輩達に会えて、皆、挨拶や近況報告で賑やかです。会は、女子部会会長のご挨拶に始まり、同窓会のお歴々のご紹介とご挨拶、そして、3日前に波多野優子さんが女性で初めての甲南大学同窓会甲南会会長になられたとの報告と続き、大きな拍手が湧き起こりました。報告の中で、甲南学園創立110周年記念事業プログラムの一環として建築される「甲南学園の資料館」が、今までなかったのは意外な事実でした。私立難関大学の総称「関関同立」の同志社が抜け出たその空席に、我が甲南大学が入って、「関関甲立」となるかもしれない、と聞いて、皆ちょっと気分が高揚しました。
美味しいシャンパンでの乾杯で、コース料理が始まります。それぞれが思わずメニューを見るような、見た目と味にギャップのある驚きのお料理が次々と出てきました。特に、ビーツ香るノルウェーサーモンは、鮮やかな赤紫色のバラの花びらを食べてみると、シャキッとしたビーツの薄切りと思いきやサーモンの柔らかな甘い味がするという、お隣りの方と顔を見合わせる場面がありました。どれもちょっとしたギャップがあるのに美味しいので、あっという間に食べてしまいました。お酒やソフトドリンクも種類が多く堪能しました。



今回のゲストスピーカーは、株式会社ディープルート代表取締役のダンディな西田理一郎(H2営卒)さんです。お題は、「富裕層の変容と『静かなる革命』〜変わる豊かさ、かわらない品格〜」というもので、新しい豊かさ(リッチ)の価値観というものをわかりやすく写真やエピソードで教えてくれます。古い沼に沈み込んでいる自分にとっては、受け入れ難い、どうしてそんなものに大金を支払うのか理解はできないけれど、古い角質を剥がされるような気持ちの良さがあります。特に、「哲学を食べる」と銘打った料理は「ええっ?」と思うようなものでしたが、「哲学を売る」というコンセプトは、ヒトは内的進化をするのか、というところに切り込む題材だし、意識高い系と言われる人々の心をくすぐるだろうな、と容易に想像できます。既成概念を覆され、一条の光を見出した気分に浸れる講演でした。ドンパチやってる政治家に聞かせて、「もっと哲学してください」と言いたいですよね。


西田さんは、最後に、
「日本は、長く失われた時があって元気がなくなっていますが、新しい価値観をみんなが知って、かっこいい日本を取り戻したいものです。」
と語っておられました。(共感!)
講演の後、西田さんがプロデュースされた本
『GRAND MICHELIN ミシュラン調査員の言葉[特別編集版]』
(著者:フィリップ・トワナール他13名、出版社:アンドエト)
が4冊、ジャンケン大会で勝った人に、西田さんから手渡されました。


さて、この明治生命館は、トイレまでもが迷宮になっていて、なぜそうなのかと思って、もう一度行ってみたのですが、ナゾの通路に出入り口のドアが2箇所あり、入り組んだ形状のトイレの帰りについ、入ってきたドアから出られないようになっているという手の混みようでした。まあ、単に私が酔っ払っていただけかもしれませんが…。この迷宮(ラビリンス)「明治生命館」、時間があるときに是非とも見学したくなりました。
そして全体写真の時間です。並ぶ方はいつもワイワイ言っているのですが、会場を走り回って撮影してくださるカメラマンは東京甲南会の副会長の西林俊朗さん(S45理卒)です。この日も高いハシゴにのぼってカメラ片手に指示を飛ばしておられましたが、横の方が、
「西林さんの年齢を考えると、身軽すぎない?」
と舌を巻いておられました。(共感!)

女子部会例会は、いつも新しい驚きがあって、「来て良かった!」と感じられる会です。
企画立案、日程調整から取りまとめなど、幹事や関係者の皆様本当にありがとうございました。
(S58理卒 入江(旧姓:森際)愛子)




