行事報告

2026年10月29日 定例行事

秋の講演会開催報告

10月14日(水)、サピアタワー6階のステーションコンファレンス東京にて、三原舞依さんをお迎えし、秋の講演会を
開催しました。「光と感謝~これまでの人生と学びから~」をテーマに、競技生活の歩みと、それを支えた人々への思い、
現在取り組む研究についてお話しいただきました。

三原さんは、四大陸選手権やグランプリファイナルで優勝するなど、数々の輝かしい成績を収められました。現在は
プロフィギュアスケーターとして活動する一方、甲南大学大学院社会科学研究科博士後期課程で、レジリエンス
(困難を乗り越える力)を研究されています。また、「甲南ブランド・ナビゲーター」や体育会フィギュアスケート部
監督としても活躍されています。

講演では、写真や動画を交えながら、8歳でスケートを始めた頃の思い出を紹介。初めてジャンプが跳べた喜びや、
学校生活と練習を両立するために分刻みで過ごした日々から、スケートへの思いと、ご家族や先生方の支えが伝わって
きました。

一方、競技生活には、病気による入院や休養という大きな困難もありました。病室で全日本選手権を見ながら復帰を誓い、
リハビリを重ね、氷上では基礎から少しずつ感覚を取り戻していったといいます。2度目の休養時には、寄せられた
応援の手紙の一つひとつの言葉が力となり、感謝とともに「もう一度氷の上に戻りたい」という気持ちが生まれました。
その歩みは、再び四大陸選手権、そしてグランプリファイナルでの優勝へとつながりました。

「感謝」「明けない夜はない」「考えきる」「目の位置を変える」という大切にしている考えや言葉。周囲から受け取った
あたたかい応援メッセージや言葉も、三原さんにとって困難の中を照らす「光」でした。できなかったことばかりを見る
のではなく、小さな「できた」を見つけ、自分を信じること。その経験が、現在のレジリエンス研究にも結びついています。

質疑応答では、緊張を否定せずに受け止め、俯瞰して捉える考え方や、甲南の魅力について丁寧にお答えいただきました。
教職員や学生の温かさに触れ、甲南の魅力を今後の活動でも伝えていきたいと語られました。

自身の経験と研究を、誰かが一歩、あるいは「0.5歩、0.1歩」でも踏み出す力につなげたい――。柔らかな語り口に込めら
れた真摯な思いから、感謝の大切さと、困難に向き合うための気づきをいただく講演会となりました。