会員便り

2017年01月14日 メープル便り

◆カナダ・メープル便り その4「バンクーバー国際空港」

太平洋側のカナダの玄関はバンクーバー国際空港になります。日本から9時間、ロンドンから8時間半、ホノルルから5時間半、たいへん便利な空港です。前回もお伝えしましたがバンクーバー国際空港はリッチモンド市にあります。
歴史 を辿ると、1927年にチャールズ・リンドバーグが北アメリカ・ツアーにでて、バンクーバーにも寄る予定を立てていましたが、着陸に適した空港が無く、結局素通りされてしまいました。当時はリッチモンド市内のミノル公園の草原を滑走路として使用しておりました。
1929年にリッチモンド市が、Sea Islandに滑走路を造成して、これが現在の国際空港へと発展してきたわけです。1930年にはカナダ運輸省の管轄となりカナダ空軍の訓練空港としても使用されており、民間・軍の両用で使用されてました。
JALが飛び始めた1968年は現在の国内線ターミナルが国際線ターミナルとして使用されておりました。1992年 には運輸省から空港公団(NPO)へ運営権が移り、1996年には着陸専用の2000mの北滑走路と、同時に新しい国際線ターミナルが完成して現在の形に近づきました。2009年にCanadaLineが完成してダウンタウンと空港が電車で結ばれ、2010年には冬季オリンピックが行われ、世界各国より選手団、旅客がバンクーバーにやって来ました。この時、東京甲南会会長のJOC副会長の水野さんもお越しになりました。
その後もYVRは発展し続けております。写真は1946年ものと現在の空港です。

(宮内隆良 S53経)

日本航空 バンクーバー支店 営業部 担当部長