会員便り

2017年08月10日 会員あの人この人

大倉源次郎さん 人間国宝認定おめでとうございます

東京甲南会会員の大倉源次郎さん、正式には能楽囃子方大蔵流小鼓方十六世宗家大倉源次郎さんがこの度、重要無形文化財保持者として人間国宝に認定されました事に心よりお祝いを申し上げます。
日本の伝統文化の継承者として能楽を極めるに至るには生まれ持った感性に加え、大変なご精進があったからと心より敬意を申し上げます。
東京甲南会は会員の親睦と母校甲南の発展に寄与する目的で活動を進めていますが、3年前に行った私たち41年卒のクラス会「よい会」の親睦の集いでは大倉源次郎さんのお取り計らいで表参道の能楽研究所本式の能楽舞台で日本文化の伝統を多くの親切な解説を頂きながら楽しませて頂きました。
翌年はサピアタワーの甲南大学ネットワークキャンパス東京で「よい会」を開催、大倉源次郎さんが鼓をご持参くださり、鼓の構造や組み立て、紐を締めの強弱で微妙な変化、そして打ち方の強弱、打つ位置の変化で心に響く芸術の極みを親切に教えて頂きました。私はこの2回の出会いで大倉源次郎さんの優しいお人柄と能楽にかける深い情熱を感じました。
この度の人間国宝の認定は私たち甲南生の誉れであります。心より敬意を覚え、私たち甲南生の模範として益々の匠の技を磨かれ活躍されますことを祈念致します。

(東京甲南会 会長 水野正人)