会員便り

2017年09月19日 メープル便り

カナダ・メープル便り その12 赤毛のアンに関して

今回は皆様も良くご存知の“赤毛のアン”を取り上げてみたいと思います。
この小説の主人公は、本当は男の子を貰い受けるはずだったカスバート家に間違ってもらわれて来た少女アンの物語です。
作家はL.M. Montgomery女史で、舞台はカナダの東部のプリンス・エドワード島になります。
ほんと、バンクーバーから見ると東の果てに思えます。
原題はAnne of Green Gablesで、直訳すると‘緑の切妻屋根に住むアン’になるのでしょうか。
この小説は村岡花子さんが1952年に翻訳されて、日本では大ブームを興した、息の長い小説です。NHKの朝ドラでも取り上げられましたね。
今でもカナダではTVムービーとしてこの物語は取り上げられております。

日本では出版されてるかどうかよく分かりませんが、この物語は少女時代だけのアンの物語ではなく、彼女の成長と共に続編も沢山生まれております。
内容を紹介したいのですが、長すぎるので省略します。ごめんなさい。

上の写真はアンの家のモデルになった作家モンゴメリーのいとこの家です。
(プリンスエドワード島)

下の写真はモデルとなった部屋です。

今でもプリンス・エドワード島にはこのモデルハウスが残っており、観光することは可能です。
下の地図を見ていただければよく分かるのですが、カナダは太平洋・大西洋と北極海を持つ海洋国でもあるのですね。

バンクーバーに住んでいる私にとってもプリンス・エドワード島はパスポートが必要ない外国のような感じがします。
飛行機でバンクーバーからトロントへ5時間かけて飛んで、そこで乗り換えして2時間半かかるのです。
実際カナダの広さを実感できます。
トロントまでの途中はロッキー山脈を越えると、ずーっと大平原で、畑だけが機窓から見えます。
でトロント着陸前はトロントの大きさに驚かれるでしょう。
北米で第4番目の大都市です。
1番はニューヨーク、2番はロスアンゼルス、3番はメキシコシティでその次がトロントです。
シカゴは5番目となりました。
もちろんカナダではトロントが一番の大都市です。
もし鉄道で大陸横断をすれば、バンクーバーから丸々5日はかかると思います。
VIA Railの寝台車を利用するのが一番でしょうね。
確かバンクーバーとトロント間で4000ドルぐらいかかったと思います。
VIARailのサイトは: http://www.viarail.ca/en です。
お薦めはやはりバンクーバーからバンフぐらいの鉄道旅でしょうね。
この路線はVIA Rail以外にもロッキーマウンテニヤ-鉄道が運行してます。
サイトは:https://www.rockymountaineer.com/です。
下の観光用の写真を見ていただけると分かるのですが、今でもプリンスエドワ-ド島には赤毛のアンがいそうな感じです。

島の東の端から大西洋を望む。ここからですとノバスコシア州をまたいでヨーロッパのほうが近いです。
ポルトガルまではすぐに行けそうです。カナダの東海岸はヨーロッパから近いので、大昔にはバイキングがニューファウンド島にベース基地を設けていたようです。
現在考古学者が発掘調査してます。

日本からは少し遠いかもしれませんが、この場所はカナダの原点と言って良い所だと思います。
プリンス・エドワード島へ興味をお持ちになったのであれば一度観光局のサイトを覘いてみてください。
楽しい発見がありますよ。
行き方としてはバンクーバーからモントリオールを経由してもいけますよ。
https://www.tourismpei.com/jp/home

(宮内隆良 S53経)
日本航空 バンクーバー支店 営業部 担当部長