会員便り

2018年01月15日 信州上田四季彩祭

信州上田四季彩祭「episode1~初春の上田城~」

皆様初めまして。文学部47年度卒業の小林良子(旧姓中原)です。

早いもので信州に暮らして40年が過ぎました。信州と言いましても長野県は縦長に広く、私の住んでいる上田市は東信と呼ばれ東京から新幹線で1時間半ほどですから、関東圏からはとても便利なところにあります。

申し遅れましたが私は地元信越放送(SBC)でラジオの番組を担当し、上田放送局から全県に発信しています。毎週土曜日の夕方5時15分からは「上田ぶらり散歩」上田地域で活躍されている方々やイベントなど身近な話題を取材しています。そして毎年4月から9月までは「ぷらっとほーむ小海線」も始まります。全国のJR線で最も標高の高いところを走る小海線沿線には豊かな自然や食材、人々の温もりがあり、またJR小海線には世界初のハイブリッド列車や、イベント列車「ハイレール1375」も昨年から運行され人気を集めています。そんな小海線沿線の魅力もラジオから発信しています。

信州の冬はウインタースポーツ。上田周辺にも菅平高原スキー場や湯の丸高原スキー場などがあり、なんと言ってもパウダースノーが自慢です。

春はいたる所で桜が楽しめます。またパステル画のような落葉松や白樺の芽吹きは本当に美しくて心癒されます。そして高原野菜や漬物、お蕎麦、地酒、ワインなどの食文化にも恵まれ、身近には温泉もあり、登山やゴルフも楽しめる本当に豊かな暮らしがここ信州にあります。

そんな中で暮らす温かでユニークな人たちも是非ご紹介していきたいと思います。

今回は初詣に上田城跡公園内にある真田氏ゆかりの真田神社へ行ってきました。上田城櫓門をぬけると真田神社の鳥居が見えます。参道には前夜に降った雪が薄っすらと残る寒い日でしたが、もうすぐ受験シーズンということもあって多くの人が参拝に訪れていました。そんな参拝者の為に行きは「登竜門」帰りは「不落門」が設置されていました。大河ドラマ「真田丸」でもご存じのように上田城は二度にわたって徳川軍を打ち破った不落の城であることから「落ちない」と縁起がいいのだそうです。お孫さんが受験なのでお願いに来たと見知らぬ女性がにこやかに声をかけて来られました。お孫さんへの思いを誰かにお話しされたかったのでしょうね。真田神社のある上田城は春には桜の名所として知られていますので、きっと「サクラ咲く」の報告があることでしょう。

上田城では4月の中旬に千本桜祭り(実際には八百本ほどだそうですが)が開かれ色んなイベントが行われます。お堀に映る桜やライトアップされた夜桜は幻想的です。

上田城へは北陸新幹線上田駅から歩いて10分ほどですから桜の咲くころに訪れてみてください。

名物「胡桃蕎麦」と地酒、満開の桜というのはいかがでしょうか。

長野県上田市から小海線沿線の魅力なども交えながら「信州上田四季彩祭」をお届けできればと思っております。

(小林良子 S47文)

真田神社に設置された登竜門です。

上田城櫓門のしだれ桜は見事です。この門を抜けると真田神社です。

上田城のすぐ前には観光会館があり二階の窓からも上田城の桜を眺められます。無料の蕎麦茶が用意されています。お隣は蕎麦屋さん。胡桃蕎麦も食べられます。

帰りは不落門になっています。