会員便り

2018年03月13日 信州上田四季彩祭

「信州上田四季彩祭」その3 「柳町から山家神社」

つい先日真田昌幸の時代に上田城本丸の建物に使われた可能性が高い金箔瓦が上田城跡公園で出土したニュースが報じられ話題になっています。
真田昌幸は天正11年(1583年)に上田城を築城し、二度にわたって徳川勢を退けま  したが、関ケ原合戦の後徳川方に破壊され、今は城跡公園として多くの観光客の人気を集めています。
その真田昌幸。一昨年の大河ドラマ真田丸で昌幸役を演じた草刈正雄さんが上田の観光プレジデントとして信州上田の魅力をPRしています。
上田城跡公園の千本桜まつりや信州国際音楽村のすいせんまつり、前山寺(ぜんさんじ)の藤など美しい花の季節を迎える上田に多くの観光客を呼ぼうと「MISSION プレジデントからの指令」~上田の華を攻略せよ~ というキャンペーンが始まっています。

上田城の桜はもうすぐ櫓門の横にある見事な枝垂れ桜が咲き始め、少し遅れて公園内のソメイヨシノが美しい春を告げてくれます。因みに櫓門と枝垂れ桜は観光客の人気の写真スポットになのです。
上田城千本桜まつりは4月7日(土)から22日(日)まで開かれ、ライトアップされた桜がお堀に映る風景は何とも幻想的です。嬉しいことですが期間中は観光客も多いので私は早朝にゆっくりお堀の周りを散策しながら桜を楽しむことにしています。

上田城から徒歩でおよそ8分のところにある北國街道柳町には今も江戸時代の面影を残す白い土塀や格子戸、防火用の壁として作られた「うだつ」も残っています。かつては参勤交代の大名や佐渡金山の金の通路として、また明治期には養蚕で栄えた町屋の通りでもあったそうです。柳町は200メートルほどの通りですが地酒、信州そば、ベーカリー、地元産のワインショップ、美味だれ(おいだれ)やきとりなどのお店が並んでいます。
創業寛文5年(1665年)の岡崎酒造の岡崎美都里さんは全国的にも珍しい女性杜氏で、美人杜氏のいる酒蔵としても有名です。

短い通りですが興味深いお店が並んでいて六文銭の暖簾のかかった「柳町屋」は上田の魅力をより楽しんでもらいたいと昨年オープンした上田フリーメディアグループが運営するコラボレーションショップです。
コラボレーション企画の第一弾はすべて地元産の卵、牛乳、真田REDアップルを使っ「アップルたまごタルト」ということで早速味わってみました。地元産にこだわった牛乳と卵とリンゴが調和した何ともとろける様な美味しいスイーツです。テイクアウトもできますが、歴史を感じながらゆっくり店内でコーヒーを飲みながら味わうのもお勧めです。 代表の池松さんと話すと地元柳町を盛り上げたいという熱い思いが伝わってきました。

 

通りに出ると子供の頃から柳町に住むというおばあちゃんが「どこから来たの?」と話しかけてこられ、子供の頃の柳町の様子など暫く立ち話を楽しみました。

「柳町」の名前のとおり柳の芽吹きの頃は歴史ある街並みと調和して何とも言えない風情を感じます。また市街地から真田地域へ少し足を延ばして真田幸隆夫妻と昌幸が眠る長谷寺(ちょうこくじ)の枝垂れ桜や真田氏ゆかりの山家神社(やまがじんじゃ)の境内の桜も風情があります。(見頃は4月中旬から下旬でしょうか)

先日山家神社を訪れた際に母校のホームページに信州だよりを書いていることを宮司の押森慎さんにお話しをしたところ快く写真に応じてくださいました。こんな温かな上田の人たちの魅力に惹かれて草刈さんも観光プレジデントを引き受けてくださっているのかなと思いました。山家神社の鳥居の傍にある桜が満開を迎えるのが楽しみです。

因みに「白山大権現」の掛け軸見覚えありませんか?

(小林良子 S47文)