会員便り

2018年09月14日 信州上田四季彩祭

信州上田四季彩祭 その8 「信州国際音楽村」

   以前八ヶ岳高原音楽堂をご紹介しましたが、上田にも美しい花々や山々の風景と調和した音楽ホールがあります。

信州国際音楽村は上田市生田(旧丸子町)の小高い丘の上にあり、浅間山麓を正面に270度のパノラマが広がるロケーションは音楽村の魅力の一つでもあります。客席はわずか300席のホール「こだま」と野外ステージ「ひびき」そしてその周辺には音楽村公園が広がっていまして、四季折々の美しい風景の中で演奏を楽しめます。
カラマツの集成材を骨組みに全て木造りのホールこだまは、天井に当る雨や風の音、演奏者の息使いも感じられるアットホームなコンサートホールです。

ホールの客席は木製のベンチシートになっていますので満席の時は少しずつ詰めあってと言う感じです。木造りのホールは音響もよく、演奏者の評価も高いとのことですまた野外ステージ「ひびき」はステージの間口13m、奥行き16m。純木造りのステージの背景には烏帽子岳から浅間山が広がり、信州の自然と心地良い風の中での野外コンサートは全てを開放してくれます。

毎年6月上旬には多彩なゲストを迎えて「信州ルネッサンス」と銘打ったイベントが野外ステージを中心に開かれています。
昨年30周年を迎えた「信州国際音楽村」の公園では3千平方メートルの畑に10万本の水仙が春を告げ、やがて桜が咲き、5千株のラベンダー畑からの香りは初夏の訪れを感じさせてくれます。
ミックスローズガーデンではバラの会の皆さんが育てたバラたちが6月初め頃には色とりどりの花を咲かせ、10月にも秋のバラが見頃を迎えます。

音楽村の若林理事長さんのお話しでは「音楽村の自慢は温もりのあるホール、美しい景色そしてボランティアの皆さん」とのことです。訪れる人たちを迎えてくれる水仙、ラベンダー、バラなどの手入れ、そしてイベントの折などに駆けつけてくれるボランティアの皆さんの存在が音楽村の宝物だそうです。
私も一度ボランティアに参加させて頂いたのですが、皆さんとても楽しそうに活動されていてすぐに輪の中に入れて頂きました(もっとも殆どお役には立たなかったのですが、楽しい経験でした)。月に一度開かれる「こだまサロン」は料金が1500円程度で幅広いジャンルの演奏を楽しめます。開演前にはロビーでコーヒーやお茶の嬉しいサービスもあります。演奏会が終わってホールを出ると眼下には市街地の夜景が広がり、満天の星や美しい月が迎えてくれることもあって、演奏会の余韻に浸れるひと時です。

見晴らしが良いこともあって音楽村からの御来光は徐々に人気となり、最近では元旦には初日の出を拝もうと多くの人が訪れるようになりました。また新春1月3日に開かれる「音楽村ニューイヤーコンサート」は毎年私にとっての初詣?になっています。

「信州国際音楽村」の存在は、私が上田に暮らして良かったと思えるかなり大きなポイントを占めているのです。        (S47文 小林良子)