会員便り

2018年10月10日 信州上田四季彩祭

信州上田四季彩祭 その9 「ブラックバス料理」

「ブラックバスの再放流はしないでください」という看板を見かけた事があります。

ブラックバスは北アメリカ原産の外来種で魚やエビ類を捕食とする肉食性のため、日本固有の魚を減少させるなどの問題があり、各地で駆除対策に悩まされてきました。

また生態系を脅かす強い繁殖力から長野県でもブラックバスを生きたまま移動することを条例で禁止しています。

ブラックバスは湖にいる魚というイメージがあるかも知れませんが、千曲川でも10年ほど前から見られるようになり数年前から増え始めた為、県や漁業組合などが駆除対策に取り組んできました。

そこで以前紹介した千曲川の「つけば小屋」を経営する「鯉西」では、このブラックバスを厄介もの扱いするのではなく「キャッチ アンド クッキング」を合言葉にして上田市内の高校生や大学生とアイデアを出し合い、ブラックバス料理を考案してこのほどお店のメニューに加えました。

当初サービスで出されたブラックバス料理を前にしてお客様の反応は半信半疑だったようですが、今ではブラックバスメニューを注文するお客様も多いのだそうです。

ブラックバスのメニューは今のところ塩焼き、唐揚げ、マリネ、天ぷら、中華あんかけ,バスチリなどですが、今後さつま揚げやバスピザ、みそ漬けなど新しいメニューの可能性が、広がりそうです。

嫌われもの、厄介もの扱いされたブラックバスですが、これが結構おいしいのです。

どちらかというと淡白で癖がなく、「何とか食べられる」という感じではなく「どうして今まで食べなかったのだろう」と思ったほどです。

上田では10月中旬から大手スーパーと提携してブラックバスのマリネなどを惣菜として販売することになっています。

鯉西のつけば小屋は10月末から来年の春まで閉じてしまいますが、上田駅から歩いて3,4分のところにある鯉西本店でブラックバス料理を味わえます。

上田に来られたら是非千曲川の「ブラックバス」を味わってみてください。