会員便り

2019年02月27日 会員あの人この人

―甲南出身弁護士の戯言― その1

初めまして、平成13年法学部卒の高山聡一郎といいます。
甲南出身者には(恐らく)珍しく弁護士をしています。
突然ですが、甲南生の進路についてどんなイメージをお持ちですか?
甲南中高出身の『内部生』であるせいか、私は「甲南生の進路=『家業を継ぐ』」というイメージです。そんなイメージにどっぷり浸かっていた私がなんで弁護士に・・・そんな話をさせていただきたいと思います。

私の父は大阪で細々と不動産業を営んでいます。私は、父の会社を継ぐものだと思い、中学も高校も大学も学業はソコソコに(というか留年しない程度に・・・汗)、毎日面白おかしく学生生活をエンジョイしていました。大学を出て会社員になった私でしたが、そのちゃらんぽらんさに変化はありませんでした。

しかし、30歳を目前に控えたアラサー…突然に焦燥感にかられました。同級生らは家業を継ぎ、みんな「専務」や「社長」、活躍の場も全国区や世界レベル・・・当時会社員だった私は、開きに開いた差に焦りました。焦った(血迷った!?)私は、「他の同級生にはできないことをやってやろう!」と一念発起し、弁護士を志すことを決意しました!

同級生に刺激を受けた私は、30歳で立命館大学の法科大学院へ入学し33歳で同大学院を卒業、1年間の浪人を経て34歳で司法試験に合格しました。35歳で弁護士になり、それから東京に出てきました。

合格まで、非常に多くの人に支えいただきました。進学に猛反対しつつも結局は支え続けてくれた両親や家族、突然京都に引っ越し音信不通になった私を遠くから見守り、合格後温かく迎えてくれた同級生たち、言葉では言い表せないほど感謝しています。

甲南から弁護士、会社員から弁護士という経歴は少し特殊かも知れません。しかし、甲南を出ていなかったら会社を辞めてまで弁護士になろうとは思えなかったでしょうし、弁護士になった今も甲南で培ったことが活き、甲南の仲間に支えられて弁護士をやっています。

学生時代、ちゃらんぽらんでどうしようもない生徒で、それはそれは学校に多大な迷惑をお掛けしました・・・。

おかげさまで弁護士になれました(笑)
これから恩返しをいたしますので、何卒ご容赦ください(笑)

【プロフィール】

平成9年甲南高校卒業、平成13年甲南大学法学部経営法学科卒業。
大学卒業後一般企業の会社員として営業職に従事した後、30歳で脱サラして立命館大学法科大学院へ進学、弁護士を志す。34歳で司法試験に合格し、1年間の司法修習を経て、35歳で弁護士となる。

モットーは「わかりやすさ」と「弁護士っぽくなさ」(親しみやすさ)!
取扱分野は多岐に渡りますが、主には交通事故案件を多く扱い、交通事故被害者の代理人となって保険会社との示談交渉に日々励んでおります。その他には離婚、相続、債権回収、契約書等の書面のレビューや作成などを行っています。
趣味はサーフィンで、激務の中でも千葉の海へ足繁く通っています。