会員便り

2020年02月16日 信州上田四季彩祭

信州上田四季彩祭 その16 「氷灯篭夢祈願」

信州上田の新年は晴天に恵まれ、私は早起きして初日の出を拝もうと信州国音楽村まで出かけて行きました。
ホール前の芝生広場はこのところ初日の出のスポットとして人気が高まっていまして、今年の元旦は200人ほどが集まっていました。
外は寒いので少しでも体を温めてもらおうと音楽村の職員さんが早朝からホールのロビーを開放して、温かなお茶も用意してくださっていました。
何という温かなおもてなし。
2020年は清々しい気持ちで幕を開けました。

信州はこれから益々寒い季節を迎えますが、寒い時期ならではのイベントもあります。
鹿教湯温泉では12月末から1月末まで「氷灯篭夢祈願」が開かれています。
鹿教湯温泉の冬の風物詩「氷灯篭夢祈願」は22回を迎え、最近では県外から訪れる観光客も増えてきています。
温泉街から湯端通りを抜け、「マディソン郡の橋」を思わせる屋根付きの五台橋から文殊堂への46段の階段におよそ200個の氷灯篭が並び、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
氷の器の中で揺れる蝋燭の炎は何とも柔らかく、穏やかな気持ちにさせてくれます。
五台橋のすぐ傍にあります外湯「文殊の湯」の露天風呂から温泉に浸かりながらこの風景を眺めるのは、冬の鹿教湯温泉ならではの贅沢な楽しみです。

期間中は毎日午後4時半ごろ点灯式が行われ、訪れた人は誰でも蝋燭に点灯することができます。
今年は暖冬で氷がすぐに融けてしまうため、観光協会の皆さんは氷の器作りに苦労されているようです。私も先日寒さを覚悟して出かけて行きましたが例年の様な寒さは感じませんでした。

それでも冬の鹿教湯温泉の夜は体の芯から冷え切ってしまいそうですが、その寒さがあるからこそこの幻想的な風情を楽しめるのです。
そして冷え切った体を温泉に浸すと、もう心も体もぽっかぽっかです。
無料の足湯もありますので是非冬の鹿教湯温泉にゆっくり出かけてみてください。

山間の静かな鹿教湯温泉は長期療養に訪れる人も多く、江戸時代から湯治場として栄えてきましたが、最近はまた数日間ゆっくり温泉宿に滞在して、「ココロとカラダ」をリフレッシュする「現代湯治」が人気だそうです。