会員便り

2021年01月10日 会員あの人この人

OB著者紹介「松下幸之助に学んだ実践経営学」小川守正氏(旧高17)

本書は、松下経営哲学の実践者で「権限を委譲し、能力を最大限に引き出す」経営に努めた著者が、その要諦を体系的にまとめた渾身の書。
最初のハードカバー(1992年刊・PHP文庫『実践経営学』)を改題し、経営学者・加護野忠男氏の解説および巻末資料が新たに加わった名著新版。一章加えての文庫本、甲南病院のケースの添付資料が付いています。また初の解説をされている経営学の重鎮、神戸大学の加護野先生は松下幸之助の研究もされており、甲南大学客員教授でもいらっしゃいます。

昨年3月お亡くなりになられた著者である小川守正氏は、多感な10代に旧制甲南中学高校で平生釟三郎先生に直接薫陶を受けられ、その時に培われた人格の基礎、生涯を貫く倫理観をもって、その後松下幸之助氏に経営の本質を叩き込まれました。 そのような経緯から平生先生に対する深い敬愛の念により、甲南学園、甲南病院(2019年より甲南医療センター)の危機に際し第9代理事長を引き受けられ、またその危機を突破するに至ったとのことです。

最初のハードカバーを読まれた方もまだお読みでない方も、ぜひ新たに解説が加わった本書をぜひご一読ください。

松下幸之助に学んだ実践経営学(PHP研究所)
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-90102-2