行事報告

2017年07月08日 その他

東北甲南会に参加して

東北甲南会の総会に参加しました。震災をきっかけに立ち上げ、今年で6年目になります。総会の後、毎年ユニークな講師を招いた講演会と懇親会があります。
今年の講演会の講師は、西宮出身で筑波大・加大・理研を経て現在東北大学助教の鈴木真介さんです。幹事長の小椋さんと同じ加齢医学研究所におられ、脳情報処理過程を研究しておられる脳科学者です。ご本人は甲南ではないのですが、伯父様が甲南大学卒、奥様の父上は甲南中学・高校の野球部主将として甲南歴代最高の県ベスト8まで進出したとのことで、甲南には縁の深い方です。

当日は、『脳とこころの科学』について講演していただきました。最近の研究では、「ヒトは非常に“自分と他者の公平性”を重視する」ということが分かってきているそうです。「最後通牒ゲーム」と呼ばれる心理実験を題材にしながら、「ヒトは本当に公平性を重視するのか?」「大人と子供で違いがあるのか?」「ヒト以外の動物も公平性を重視するのか?」「公平性という概念は脳の中でどう処理されているのか?」などについて、興味深くお話ししていただきました。出席者からも質問や意見等が活発に交わされ、非常に充実した時間となりました。

 

(西林 俊朗 S45 理)