行事報告

2017年11月12日 定例行事

秋の講演会に参加して

       去る10月11日、東京甲南会「秋の講演会」が、サピアタワー5階ステーションコンファレンス東京にて開かれた。

今回は土居健人氏(56営)を講師としてお迎えした。氏は国内外数々の企業でマーケティング・ディレクターとして実績を上げてこられ、現在はトリンプ・インターナショナルジャパン代表取締役として活躍なさっている。トリンプはスイスに本社ある世界最大のインナーファッションブランドである。

演題は「ブランドマネンジメント ~女性の自信とインサイト~」。

氏のお話より印象に残ったことを記してみたい。常にスタートポイントは、消費者視点に立つことであり、消費者の満たされていない所と期待している所とを『深掘り』なさっている。
時代と共に、或いは年代の移り変わりにより、消費者のニーズも変化する

。その点も全方位で『深掘り』、まさしくマーケティングなさっている。日本女性の自分に対する自信は、調査結果では世界でも下位の方とか。下着の役割は、体を清潔に理想のシルエットに保つだけではなく、自己表現のツールでもあり、つけ心地いい理想の下着を身に着けることは自信へとつながる。

 

「論理+感性」であらゆる角度から『深掘り』なさり、「天使のブラ」「恋するブラ」「スロギー」と次々大ヒット商品を生み出してこられた。こうしたヒット商品の記憶が、我々のブランドイ

メージとなっている。今後も時代の感性に合った商品を生み出していかれるであろう。それが新たな記憶の積み重ねとなっていく。お話を伺い、マーケティングとブランドマネジメントの世界を少し垣間見る思いがした。

土居氏のお話しぶりは、終始非常に冷静である。大変明快で論理的且つわかりやすい。氏は大学時代、竹林ゼミで労務管理を専攻なさっていた。私も竹林ゼミであったが、家庭経営もままならず・・・

土居様、お忙しい中、大変興味深く貴重なお話を有り難うございました。講演後、乾杯のあと立食形式で美味しくお食事をいただきながら歓談に花が咲いた。和やかな一夜となった。

観音の翳り秋思の白を曳く     和華子

(谷村和華子 S56 営)