魅惑のSL真岡鐵道に乗車して
真岡鐵道は小山(栃木)と友部(茨城)を結ぶJR水戸線の途中駅、下館から茂木まで42㎞非電化単線の小さな路線です。遥かに日光、近くに筑波山を一望する遮る物もほとんどない、雄大な関東平野の田園を駆け抜けます。トンネルは一つも無く、代わりに一直線に伸びる線路の上には、大木が列車を覆う緑のアーケードが点在します。
10月20日秋晴れの下、関西からの遠征も含めてSLもおか号乗車会が開かれました。鉄道同好会、山本会長渾身のプランです。
旧型客車を引っ張る蒸気機関車はC11型、小さいながら力強い走りで手ごたえがあります。並の観光列車と違い本物の石炭を燃やし、架線電柱のない見晴らし、音、匂いと三拍子そろっています。時々響く懐かしい汽笛は、乗客はもとより沿線の手を振る人々を感動させます。
二輪ライダーの聖地、もてぎサーキット近くの駅を出発した列車はバーナード・リーチ 浜田庄司が盛り上げた民芸陶器を誇る益子に停ります。そして真岡、機関車を模した鐵道の本社と博物館(無料)見たこともない建物が大変面白い。駅前には蔵を改造した洋食ボナールがあります、味も量も申し分がないパスタランチ500円です。
杉本英世のホームコースだった、アジアしもだてゴルフ場がある下館が終着です。もう少し行くと筑波山から流れ落ちる男川(おのかわ)と女川(めのかわ)が合流する桜川に至ります。
つくばねの 峰より落つる みなのかは(男女の川)
恋ぞつもりて 淵となりぬる 陽成院 百人一首
お子様連れも、色んなところを行きつくしたカップルの方も、是非一度乗車されるのをお薦めします。
(参考) info@moka-railway.co.jp/
JR休日お出かけパス 2670円
ときわ路パスJR 関東鉄道 真岡鐡道 2150円
(小田幸一 S45営)