行事報告

2018年12月12日 NC東京

NC東京「スイーツ講座」参加報告

  • 11月22日(木)
  • 講師:吉谷修作氏
       (セセシオン代表・にしむらコーヒーサービス代表取締役社長)
     ファシリテーター・司会:西村順二氏
       (甲南大学ビジネス・イノベーション研究所所長・経営学部教授)
  • 「スイーツなマーケティング論+にしむら珈琲体験」
    ~神戸にしむら珈琲のDNAを継ぐセセシオン その目指すものは~

 

私にとって年に一度のお楽しみ、「待ってました!」の西村先生の公開講座「スイーツなマーケティング論」に参加しました。
西村先生が、今年ご紹介された吉谷修作氏は、神戸ではお馴染み「にしむら珈琲」の三代目であり、にしむら珈琲店で提供される菓子製造部門「セセシオン」の代表をされています。
セセシオンの意味は、「既成概念からの離脱」。ここでしか手に入らない価値を提供し、ウィーン菓子の新機軸を創造していくとのことです。他のお店にできることに飛びつかず、敢えて扱いの難しい焼き菓子に注力されています。
流行りのスイーツというのは、必ずピークが過ぎていきます。すぐに次の流行を追い求めます。それとは対極の「セセシオン」さんは、お客様の一人一人の要望に応えられるようなアトリエで、実直でありながら他にはない前衛的なお菓子作りをじっくり展開しています。西村先生の解説によると、「走り続けて一周回って戻ってきたサステナビリティ(持続可能)なスイーツ」とのこと。なんか、凄い。
残念ですが、現時点では、にしむら珈琲さんは東京に進出予定はないそうです。吉谷氏は、素敵な笑顔で「神戸の宮水が届く範囲で・・・」、その神々しいお答えに思わず納得。
吉谷氏のお話の後は、各テーブルでのおいしい珈琲の淹れ方体験講座。お湯を注ぐときは、中心から外に向かって円を描いていくのがコツだそうです。
テーブルごとに皆さま真剣なまなざしでフィルターを見つめ、注ぎ終わると一斉に笑顔が溢れました。セセシオンさんの「プルンダー」という焼き菓子を一口頬張ると、香ばしいパイ生地がサクサクパリパリで中はしっとりマロン味、「うわっ」と目を見開いてしまうほどの美味しさ!そして、にしむら珈琲独自の焙煎ブレンドされた豆で淹れた珈琲を一口ゴクリ。その瞬間、お口の中は「美味しさの宝石箱や~」。二つのマリアージュを深く味わうと、懐かしく爽やかな神戸からの風を感じました。
NC東京では、春と秋に甲南大学の公開講座を開いています。大学を卒業してなお、しかもこの歳で甲南大学の先生から学べる楽しさと喜びは何にも代えがたいものです。そんな機会を提供してくれるNC東京の公開講座は東京甲南会のメルマガ・ホームページでもお知らせしています。ちなみに「NC東京=ネットワークキャンパス東京」という名前の名付け親は、西村先生です!
毎年楽しみな「スイーツ講座」、来年の「神戸からの風」が今からもう楽しみです。

橋川恵(S57文)