行事報告

2018年09月14日 NC東京

2018大学見本市に甲南大学が出展

8月30,31日に東京ビッグサイトで行われた「イノベーション・ジャパン2018大学見本市」に甲南大学が出展。理工学部機能分子化学が「超ス
マート社会」に、フロンティアサイエンス学部が「ライフサイエンス」に出展した。

機能分子化学の渡邉教授は、「濡れ性と接着性が制御できる高分子薄膜」で、高分子薄膜の表面濡れ性が接触する水分量と水温により制御できる技術により、強固ではあるが、必要な時には落とせる、剥せるという、化粧品や接着剤に応用できる技術を紹介した。

また、フロンティアサイエンス学部の甲元教授は、「生理活性食用多糖を用いて難水溶性食品、化粧品、医薬品有効成分を高濃度で水に溶かす」で、免疫賦活効果を持つ食用多糖を用いて栄養価の高い食品・化粧品成分や医薬品をナノサイズで包み込み、保水性と機能性を兼ね

備えた化粧品の開発。高溶解性により成分の配分量を抑えた医薬品の開発、低吸収性の栄養素の吸収性を向上した栄養補助食品の開発、難水溶性医薬品の製剤化技術など、応用が期待される技術を紹介した。

いずれも、入場者から高い関心を集め、絶え間なく質問者が訪れ、休む暇なく対応されていた。Nature Index第3位が示す、科学の甲南大学をアピールする絶好の機会でもあり、今後は、学生の勉強も兼ねて対応メンバーを増やす必要があると感じた。 
                                                              (S45理 西林俊朗)