行事報告

2020年10月15日 定例行事

秋の講演会に参加して(オンライン)

■開催日:2020年10月13日(火)20:00~21:00

■場 所:Zoomによるオンライン講演会

■講演者:金 鋭氏(H1営)

■演 題: 「コロナ禍における中国」社会とビジネスの変容について

   
コロナ禍により、今年はオンラインによる「秋の講演会」となり、講師の金 鋭氏(H1営)に上海よりZoomでご講演いただきました。

金氏ご自身も、1月末に日本に帰国し、2月初めに上海に戻る予定が変更になり、3月末に成田から中国に戻ると、2週間隔離されて、その間、お弁当を43食完食されたというリアルなお話から始まりました。

武漢の切迫した医療状況が連日メディアで放送されましたので、中国全体にも感染者が広がっているのだろうと勝手に思いこんでいましたが、実際は、10月2日現在で、中国の人口14億人に対し感染者は約91,000人、湖北省の人口1100万人に対し感染者約68,000人(日本は人口1.2億人に対し感染者は約82,000人)とのことで、実態はかなり違うことに驚きました。

今では、上海では半分くらいしかマスクをしておらず、ソーシャルディスタンスもないほどで、封じ込めに成功したのは、封鎖した武漢への支援物資160億円や、医療支援など、中国政府の国家の威信をかけた対応、デジタルトランスフォーメーション、そして、自分の身は自分で守るという自衛意識によるものとのこと。

特に、ITテクノロジーとしてのインフラが進み、財布は持たずスマホで支払いし、スマホがないと電車に乗れない、スマホで健康コードを見せないとビルにも入れないなど、スマホなしでは生活ができないほど、デジタル化が進んでいるとのことに、未だにスマホで支払いはせず、どちらかというとカードより現金で支払っている方が多い私としては、取り残された感を感じながら、最後まで興味深く拝聴させていただきました。

金様、上海から貴重なお話をありがとうございました。                             (山中祐子 文S57)