2023年1月24日に3年ぶりとなる東京甲南会　総会・新春交歓会を響　風庭　赤坂にて開催いたしました。10年に一度の寒波襲来との天気予報に、どれだけの皆さまに無事ご出席いただけるか大変不安でしたが、雪が降りだすことなく、お集りいただくことができました。久しぶりの開催に、心なしか始まる前からご参加の皆さまのお声のトーンも高く、明るく会場は賑やかで、楽し気な雰囲気に包まれたまま、佐藤会長のご挨拶からスタートいたしました。
総会後、新春交歓会にうつり、中井学長のご挨拶をいただき、より母校愛を大切にしつつ、後輩たちを支えていかなければと、気持ちを新たにいたしました。
ご来賓の皆さまのご挨拶を伺いながら美味しいお食事をいただいていると、能のお歌が聞こえてまいりました。

高砂や　この浦船に帆を上げて
月もろ共に出汐（いでしお）の
波の淡路の島影や
遠く鳴尾の沖こえて
はや住の江につきにけり
はや住の江につきにけり

観世流シテ方上田宜照様のご登場に、会場も一気に晴れやかになりました。
この後、お歌の意味や能面や足拍子のお話し、また貴重な装束を身に着けられての舞などと様々な演出で、会場を大いに盛り上げてくださり、会は無事に閉会いたしました。
「やっぱりリアルで会って話すのは違うよね、いいよね」と、皆さま名残惜しそうに会場を後にされました。今年度は、より多くのリアルの会でお会いできるといいですね。　  （片山小百合　H2経）